サルディーニャ旗。
サルデーニャ (Sardegna) は、イタリア半島、スペイン、チュニジアの間、フランス領コルシカ島(コルス島)の南に位置するイタリア領の島である。シチリア島に次ぎ、地中海で2番目に大きな島となっている。また、周辺の島を含めてサルデーニャ特別自治州を構成する。
名称
サルデーニャは、サルデーニャ語ではSardigna, Sardinna, Sardinnia 、イタリア語ではSardegna、カタルーニャ語ではSardenyaと綴る。この違いの影響もあり、日本語ではイタリア語からのサルデーニャの他、ラテン語や英語のSardiniaに由来するサルディニア、サルジニア、サルヂニア、サルデニアなどの表記がある。
古代にこの島はフェニキア人によりイクヌーザ(ラテン式の綴りでIchnusa、もとはHyknusa)と呼ばれており、現在は州都カリャリで製造される、サルデーニャで一番ポピュラーなビールにその名を残している。また、イタリア半島を足だとすると、その足跡にあたるような島の形から、古代ギリシャ人はサンダリオン(Sandalyon)と呼んでいた。鰯の英語名サーディンはこの島から来ている。
地理
サルデーニャ島は面積24,090 平方km、人口165万人。島全体が、イタリア共和国のサルデーニャ自治州である。州都はカリャリ(カリアリ)。
東側にティレニア海、その対岸にイタリア半島、北側にはボニファシオ海峡を挟んでコルシカ島を望む。また西側はサルデーニャ海と呼ばれている。南東にはシチリア島がある。
日本国内の地図帳ではサルデーニャ島〔イタリア〕と表記されることが多く、海外領土(植民地)と誤認されやすいが、本国の一部である。(フランスのコルシカ島、スペインのセウタ・メリリャも同様)
行政
サルデーニャ州は8つの県からなる。カリャリ県、サッサリ県、ヌーオロ県、オリスターノ県に加え、分割により2005年にオルビア=テンピオ県、オリアストラ県、カルボーニア=イグレージアス県、メディオ・カンピダーノ県が加わった。なおサルデーニャの住民はヴェネト州の住民とともに、"popolo"(固有の民族集団)としてイタリア議会から認定されている。
サルデーニャ州と県
オリアストラ県 - ラヌゼーイ、トルトリ
Oristano- Lanusei,Tortolì
オリスターノ県 - オリスターノ
Oristano - Oristano
オルビア=テンピオ県 - オルビア、テンピオ・パウザーニア
Olbia/Tempio - Olbia,Tempio Pausania
カリャリ県 - カリャリ(州都)
Cagliari - Cagliari
カルボーニア=イグレージアス県 - カルボーニア、イグレージアス
Carbonia Iglesias - Carbonia Iglesias
サッサリ県 - サッサリ
Sassari - Sassari
ヌーオロ県 - ヌーオロ
Nuoro - Nuoro
メディオ・カンピダーノ県 - サンルーリ、ヴィッラチードロ
Medio Campidano - Sanluri,Villa Cidro
観光
この島には、リゾート地コスタ・ズメラルダやジェンナルジェントゥ山地など、多くの観光地がある。有名なビーチの美しさだけでなく、先史時代の石造建築であるヌラーゲ遺跡を代表するバルーミニのス・ヌラージ、フェニキア・ローマ時代の都市遺跡であるオリスターノ近郊のターロス、カリアリ南郊プーラにあるノーラなど、様々な興味深い観光資源に恵まれている。
気候
サルデーニャは地中海性気候に属し、春と秋は暖かく、夏は暑く、冬は穏やかである。近年、旱魃が続いている。
交通
トレニタリア(FS、旧イタリア国鉄)がカリャリ~オリスターノ~キリバニ=オツィエリ~サッサリ、キリバニ=オツィエリ~オルビアを結び、幹線として機能している。また、カリャリからはカルボーニアおよびイグレージアスを結ぶ路線も出ている。
一方、サルデーニャ鉄道(FdS)の経営により、カリャリ近郊の路線、サッサリとアルゲーロ/ポルト・トッレスなどを結ぶ路線、マコメールとヌーオロを結ぶ路線がある。またこれら通年運行の路線以外にも、"Trenino Verde(緑の小さな列車)"という季節運行の観光列車があり、島内のもっとも自然豊かなエリアを走っている。速度が遅い分、道路からは見えないような素晴らしい車窓を楽しむことができる。南部ではカリャリ~アルバタックス(トルトリ)、西部でマコメール~ボサ・マリーナ、北部ではサッサリ~パラウ間で運行されている。これらはすべて狭軌であり、FSとFdSが共用するサッサリ駅構内には三線軌条区間が存在する。
自然環境
サルデーニャは豊かな自然資源に恵まれており、チチュウカイモンクアザラシやイノシシをはじめ、多くの希少種の動植物が生息している。一方、大陸部のどこにでもいるクサリヘビやマーモット等、多くの種が存在しないという特徴がある。
(FROM WIKIPEDIA)
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